バトルフィールド·アース Battlefield Earth
輝くゴールデンデン・ラズベリーベリー賞受賞。
ジョン・トラボルタはこれを大河ドラマにしたかったらしいのですが、一回でずっこけました。ア・サーガ・オブ・ザ・イヤー3000だって・・・
主演の兄ちゃんバリー・ペッパーはこれに出るまでライアン二等兵を救出する特務部隊の狙撃手など、けっこう良い線いってたのですが、その後主役が来なくなってしまい・・・・。
鼻輪をつけた宇宙人は高笑いの連続。地球人は文明が荒廃してしまい、原始人同然。唯一の見所は、カナダのオヤジ、キム・コーツの「ピース・オブ・ケイク = そんなの朝飯まえさ」といいながらも焦っているシーンぐらいでしょう。
バックボーンストーリー
話の筋書きはジョンめクリストファーのジュブナイル、トリポッドの2から4、つまり旧3部作です。
宇宙人による地球の占領後、数百から数千年がたっており、頭にキャップを被せられないものの、人間は抑制された文明に甘んじて生きていかなくてはなりません。
そんな生活に疑問を持った若者が、単独で自分の村を旅立ち、途中で複数の仲間と連れ立ち、敵の本拠地で知識を蓄え、その隙を突いて逆襲するという筋書きは、1967から68に発表されたThe White Mountains、The City of Gold and Lead、The Pool of Fireを一本にまとめた物になりますね。
ただ、主人公が青年なので、逆襲するために人類側の団結を図るところはより狡猾でクレバーです。
また、映画一本分の尺に収まるように、知識の吸収過程は圧縮教育が使われ、筋書き通りに撃退することに成功します。
この映画はトム・クルーズも入っているサイエントロジーの後押しで作られたそうですが、そこの教祖様の力でも、トラボルタの腹黒エイリアンは撃退できませんという降伏宣言にも見えます。
サーガとか謳いながらも、人気がなかったから続編が作られないという観測が一般的ですが、基ネタを全部使ってしまったからというのが本当の理由なのではないでしょうか?
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