砂の惑星 DUNE 1984

Duneは1984の大作映画。
当時も今もカルトな美男子、カイル・マクラクランがポール・アトレイデスを演じています。
監督はカルトの枢機卿、デビット・リンチ。グロ映画が専門ですが、実はSFが好きで、子供の頃から小説にのめりこんで、いつか実写化したかったそうです。

フランス語のデューンも、なかなか乙なものですね。

  

DUNE 1984

DUNE 1984

バージニア・マドセン

原作の登場人物が多いため、ありとあらゆる俳優さんが登場します。

おなじみのピカード艦長も出てきますが、スペース・ヴァンパイアと同時期ですね。

Virginia Madsen in DUNE 1984

Virginia Madsen in DUNE 1984

出だしで瞳のウルトラ・クローズアップからイントロを語るのは、バージニア・マドセン嬢です。

その名前から分かるように、マイケル・マドセンの兄弟です。

DUNE イントロ 抜粋

The spice extends life.
Spice expands contiousness.
Spice is bited by space travelors.

スパイスは寿命を延ばし、意識を拡張し、この四千年間、ナビゲーターに摂取され続けてきました。

Oh,Yes.
I forgot tell you.
The spice exists an only one planet in entire universe.

忘れていました。
スパイスは全宇宙のうち、ただひとつの惑星にしか存在しません。

The planet is Arrakis, also known as Dune.
その惑星はアラキスといいますが、またの名をデューンとして知られています。

AKA = also known as

ネット上でAKAといえば、also known as = 別名という意味のスラングですが、上記のセリフからして、たぶんこの映画のイントロが一番有名な発祥地のような希ガス。

Arrakis sandworms!!

Arrakis sandworms!!

エバレット・マクギル

砂の惑星アラキスに移住してから、ポール・アトレイデスが世話になるのは、砂漠の民フレメン。

そこの親玉スティルガーを演じるのが、おなじみのエバレット・マクギルです。

リンチ監督の映画によく出ていますが、スティーブン・セガールの沈黙の暴走特急に出てきたテロリストの親分が分かりやすいでしょう。けれども、マクギルさんの代表作を個人的に上げるとすれば、人類創世の原始人です。
発火方法を知らない部族が、各地を巡って冒険したあげく、コマンドーのスッチーを連れ帰って、いつでも火を起こせるようになったという業績からして、彼は人類のお父さんとも言えましょう。

Kyle MacLachlan in DUNE 1984

Kyle MacLachlan in DUNE 1984

サンパー

砂の惑星アラキスで、超大型のサンドワームを呼び寄せるときに使う振動発生装置をサンパーといいます
長いことダンパーだと思っていました。

原作の中には丁寧に考え抜かれた世界観が、まるでアラベスクのように積み上げられています。
とりわけ、当時のドラッグ文化に端を発するメランジという薬物が有名ですが、その背後にはイスラム圏の文化を調べまくったフランク・ハーバートの天才的な努力の結晶といえるでしょう。

シアン・フィリップス

教母ガイウス・ヘレン・モヒアムを演じるのが、イギリスの大ベテラン女優、シアン・フィリップス

Duneは1984の作品で、本作では剃髪にしているため、分かりづらいですが、じつは1981のタイタンの戦いにカシオペアの役で出演しています。
カシオペアはアンドロメダのお母さんで、自分の娘を自慢しすぎて神の怒りを買ってしまうトラブルメーカーとなります。
旦那のケフェウスがその場で叩き殺せばよかったのですが、とりあえずアンドロメダを演じるジュディー・ボーカーが絶世の美女なので、だれもつっこみません。

Judi Bowker in Clash of the Titans 1981

Judi Bowker in Clash of the Titans 1981

ブラッド・ドゥーリフ

渋いところで、人間電算機の一人を演じているのがブラッド・ドゥーリフ
エイリアン4のマッド科学者といえば分かりやすいですが、なんとプリーストにも出ています。
この俳優さんは見ごたえの有る芝居を見せてくれますね。

そのほかマックス・フォン・シドーやユルゲン・プロポノフ、ブレード・ランナーの絶世の美女レイチェルも出てきますが、フレメンのお手伝いさん、リンダ・ハントも最高です。

Sean Young

ブレード・ランナーから、絶世の美女レイチェル。曲はヴァン・ゲリスのMemories of Green

This guy! Kenneth McMillan

This guy! Kenneth McMillan

Take my hand Dune – End Credits

この曲を聴くためにCDを買いました。

Dune 2000 1/2

DUNEは2000に作られたリメイク作品です。
デビッド・リンチの作品よりも、原作に忠実なつくりですが、砂漠で生き抜くためのスティルスーツがいまいち弱そうです。

以前のリンチ版では、アトレイデス家に仕える武官、ガーニーを演じたのはピカード艦長でしたが、今回は同じくイギリスのP.H. Moriartyさんです。
ずっとフィドーをやってたビリー・コリノーかと思っていましたが、違いました。
それにしても、イギリスのP.H. Moriartyさん・・・シャーロック・ホームズの宿敵、プロフェッサー・モリアーティーのことを言いたいのでしょうかね。

最初に登場する王子様が、カイル・マンラクランが演じていたポール・アトレイデスで、続編を見てみると、リンチ版よりも悲劇的な末路を辿っています。

Dune 2000 2/2

Children of Dune 2003

それで、アトレイデスの家の息子と娘が登場して世帯交代。

ポールは砂漠に放浪する修験者となってしまい、代わりに世界を統治する妹は傲慢さが出てきます。

そしてポールの息子と娘はアラキスの地で自由に育ち、ついに新世代の人類に様変わり。

息子はこのあいだX-MENファースト・クラスでプロフェッサーを演じたジェームズ・マカヴォイ

おもしろいところで、ポールを暗殺するために送り込まれるフェイスダンサーの俳優マーティン·マクドゥーガルは、BBCが2004に制作した太陽系内有人探査ドキュメンタリー Space Odyssey: Voyage to the Planetsの船長で主役を張っています。また、バットマン・ビギニングに港で薬の取引をしているときに端役ででてきます。

それにしても、アリス・クリーグとスーザン・サランドンを出演させたということが、いかに予算を獲得できたかということを端的に物語っています。

スーザン・サランドンは出番のたびに活き活きとした芝居を見せています。この女優さん、じつはSFが好きですね。

また、ポールの母親ジェシカをアリス・クリーグが演じています。
前回のサスキア・リーブスも良かったのですが、時代が過ぎたので、ここはクリーグさんのほうがぴったりです。
どんな場合にも笑顔を見せ、フレメンたちの味方に徹する姿勢は、亡夫の意思を貫徹させようとする誠意に満ちており、この皇太后のためなら人民一同みんなついていくという共感がわいてきますね。

スターウォーズとDUNE比較

2012にバーローズのジョン・カーターを映画で見たとき、すでにスターウォーズがパクり尽くしたシーンの連続で、その元ネタたる地位を揺るがされていました。

小説を可視化する映画はやったもの勝ちで、すばやく手をつけたほうが大御所として知名度がとどろきます。

バローズの小説は最も先を進んでいたものの、可視化は最も遅れたのだという気がします。

さて、本作を見ていますと、そのスターウォーズが原作者ハーバードの世界観を大々的に取り入れたことが良く分かります。

  • 砂の惑星・・・ルークが育つケチな星。
    主人公を目覚めさせる役割を担うクロオビ一本の変わりにメランジだらけ。
  • 双子の異能者・・・ルークとレイア。
  • 2代目の救世主ポール・アトレイデス・・・ご存知ベイダー卿。
  • ポール・チャニ・イルラーンの三角関係・・・・・ルーク・レイア・ソロの三角関係。
  • 体制側は皇帝コリノー家からアトレイデス家に委譲・・・同じく共和制から銀河皇帝による独裁制、そして共和制に戻ってめでたし。

めんどうなことはどうでも良いですが、この作品はイルラーン・アトレイデスが絶世の美女であれば、それだけでokですね

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