スパイダーパニック Eight Legged Freaks
じつは俳優名家の出なのに、いつも変な映画に出てくるデイビッド・ アークエット主演。
このおっさんは、ロバート・ロドリゲス監督のシャーク・ボーイとマグマ・ガールにもおとっつぁん役で登場します。
ちなみにエグゼクティブ・プロデューサーの名前には、どこでだまされたのか、ローランド・エメリッヒが連なっています。
お話は、アメリカの片田舎でやばい化学薬品の入ったドラム缶が池に流れ込み、近所のうさんくさい秘宝館で育てられていたクモが巨大化。まるでトライオキシン245で蘇えったバタリアンのような展開になります。
一人だけ事態を早めに把握したのは保安官の家のオタク小僧で、みんなに説明しようとしますが子供だからといって相手にされません。まるでインベーダーの目撃者のようです。
その坊主のお姉ちゃんがまだ子役のころのスカーレット・ヨハンソンで、街のチンピラと付き合っていますが、そのあたりから巨大化したクモが公に姿を現して街は大パニックに陥ります。
最近のスカーレットさんはアイアンマン2で主演しています。
見所はおっとりした床屋のオヤジが主人公のひげを剃るところ。この映画最大の恐怖場面となります。
また、宇宙人の存在を信じる黒人のディスクジョッキーが一日中公共放送でその話を繰り返しているところから話が始まるところは、ミーシャ・コリンズのグランド・クロスレボリューションなどにも使われているB級映画専用の手法です。なぜかジュラシック・プレデターでもDJが主演していましたね。アメリカでは、田舎の町の情報源 = FM放送なのでしょうね。
保安官のお母さん役を演じる、カリ・ビューラーは、最近エイリアン・トルネードにも出てました。
町長役をやっているのは、レオン・リッピー。
じつは、ユニバーサル・ソルジャーの白衣のドクター役とか、スターゲイトの将軍役とか、いろいろ出演しているのですが、TNGに出演したときは、データの顔を見て、「おまえ、見たところ、ザルだな。ぶっ倒れるまで飲み明かそうぜ」などと、やりたい放題で笑わせてくれました。
ぜひチェックしていただきたい主演の女優さんは、主人公のおばさんグラディス役をやっている、エイリーン・ライアンさんで、実はショーン・ペンのお母さんです。つまり、一時期はマドンナの法的母親ということでした。
いつもタバコを吸っていて、のんきに振舞っているところが、この映画のゆったりした流れにぴったりで、ややもすると緊張ばかり強いられるパニック場面を際立たせる芝居を見せてくれます。
このばあちゃんはたびたび妙な役で映画に登場しているので、見覚えがあると思ってしらべたところ、フィーストのエロ婆役で登場してきます。
特記事項がミック・ジャガーとやったことがある、寿命はもう終わっているかも、なので、すぐに死ぬと思いきや、かなりしぶとく長生きします。