地球爆破作戦 Colossus: The Forbin Project 1970
地球爆破作戦は、ターミネーターシリーズ発想上のベースとなっているビンテージカルト映画。
国防をコンピューターに全面的に任せてみたところ、ソビエトの同類と仲良くなってしまい、とうとう仮想敵国が人類全体に成ってしまうという末恐ろしいお話。
wikiより地球爆破作戦
まだオープンリールの記憶媒体を使っていた頃の古き良き時代のメインフレームですが、その行く末に無限の未来が訪れるというコンピューター開発初期に描かれた悪夢です。
映画に登場するコンピューターは、スタジオの給与計算用のものだったそうです。
問題は、当時のコンピューターは環境整備が難しく、撮影スタジオの中の気温と湿度が異常なまでに管理され、近くでタバコは厳禁で、夜間も警備員が回っていたそうです。
600万ドルの男のオープニングは一部この映画のフッテージが使われています。
人類を引き継ぐマシンという発想
製作者はこの映画が作られた当時から大型コンピューターまたは人工知能が人類を凌駕するという思いつきの証左を現物で確認していました。物はロッキー山脈にあるNORADで、核攻撃に耐えうる場所にある攻撃性のかたまりという象徴です。
コロッサスは人間に対して段階的なインターフェイスのアップグレードを要求してきます。
最初はテキストベースの交信用インターフェース、それがまどろっこしくなると、今度は音声インターフェース、ついにはプローンとなる人間の服従を主張します。
聞き入れられない場合はジャワ島を核攻撃してダダをこねますが、設計した博士たちには最初からシャットダウンできない構造なので、大変な問題となってしまいます。
たしかにターミネーターのシリーズは、この筋書きの延長上にありますが、人為的につくられた物ないし法による暗黒支配という御題は、1984や未来世紀ブラジル、2012年6月5日に亡くなったブラッドベリ先生のファーレンハイツなど、各種の類型がありました。