近くて遠い星 火星
西暦2050年、地球の環境がひどくなったために、人類は火星をテラフォーミングしようと必死の努力。大昔からある典型的手法により、ロケットに積んだ藻類を火星の地表にぶち込んで酸素型大気を形成する。
いったんは軌道にのりかけた環境改造だが、ここにきて藻類が急激に減少してしまう。その原因を突き止めるため、ボーマン船長以下5人のクルーが有人火星飛行という史上最大の作戦に挑む。
実際の世界では無人火星探査でさえ、そう簡単に実行できないものらしく、世界各国の人工天体は何度も失敗しています・・・火星探査
火星は公転周期686.98日 (1.88地球年)、自転周期24.6229時間 (1.026日)の外惑星で、赤道傾斜角が地球とほぼ同じ25.19度、しかしながら平均気温は-43℃という寒いところらしいです。
レッドプラネット公式ページ・・・操作方法が懲りすぎていて良く分かりません。
前世紀のソ連製探査機を改良し、火星から死に物狂いで脱出してきたギャラガーを救うボーマン船長。
マトリクスの成功があったとはいえ、この女性船長役にキャリー・アン・モスを使った監督はすばらしいキャスティングです。
どんな場合にも可能性を数え上げ、決して投げ出さず、路を切り開くのはこういう人たちでしょう。
それにしても、前半の酸素欠乏シーンは、宇宙からの脱出やスカイダイバー危機一髪なみに、見ていて息苦しい感じが良く分かりました。ヤッパ人間は空気が無いと即死ですなぁ。
この映画、じつはDVDを所有していてたまに見るのが好きな作品でしたが、いつも昔のアナログTVとDVDセットで見ていました。今回、ギャオの配信で横方向1920ピクセル程度の横長ディスプレイで見てみると、地上に到達した男性陣の宇宙服には本人の右胸部分にTOSHIBA (東芝)、左肩のところにIBM (アイビーエム)のロゴが表示されています。
DVDの解説や関連書籍で触れられた経緯はないのですが、有人火星探査というたいそうなミッションですので、謎の円盤UFO なみに、人類の英知を動員しているものかと思われます。
2050年はあと40年後となりますが、少し新しい技術として肩の部分に収納可能なヘルメットを持つ宇宙服を東芝が提供し、インターフェイスは音声を完全認識できるOSをおそらくIBMが開発しているという示唆かと思われます。
そのほか、東芝の下にはGM(ゼネラルモータース)、NOKIA (ノキア)などのロゴが並んでいます。
音楽の担当はグレーム・レヴェル。
ピッチブラックやイーオン・フラックスの、いわゆるゴワーン系BGMとして映像を最大限に盛り上げております。
火星に行く最中に、ギャラガーが何度も聴きまくっている曲。
専門がメカニカルシステムエンジニア = 機械工学者のくせに、妙に破壊的なノリ。
作曲はピーター・ガブリエル。
YouTube Mix for Peter Gabriel
火星から脱出してきたギャラガーを離脱船ごと確保するボーマン。
着込んでいるのは上半身が万力のようなヒューマンアンプ。
ボーマン船長の独白から、スタッフロールが始まる部分にかかる曲は、エマ・シャプランのThe Fifth Heaven = 第五天上界。
エマ・シャプランの動画一覧
YouTube Mix for Emma Shapplin
同じソプラノでもっとベテランの歌手、サラ・ブライトマンの一覧。
YouTube Mix for Sarah Brightman
同じくエマ・シャプランの曲です。