お月さまに旅する動画を集めました。
スタートレック、いわゆるTOSのバベル・チェコフを演じていたウォルター・コーニングが主演している逸品。自宅にレーザーディスクがありますが、見るのは10年ぶりかもしんない。
サイレント本編
Viaje a la Luna, de Georges Méliès (1902)
勇壮なBGM付
A Trip to the Moon / Le Voyage dans la lune - 1902
英語解説付き本編 A Trip to the Moon
月に到達して大雪が降り、地下の洞窟に駆け込んだ博士たちを襲う月人。この動きは2001年でモノリスに触れようか否か、躊躇している猿人の行動にそっくりです。4つ足で地面をたたいているからそう見えるのかもしれません。また、月人がやたらとアクロバティックな軽業を披露するのも、昭和の時代では宇宙人はトンボを切るという定義として定着していました。
月人の宮殿から逃げ出した博士たちが、断崖の上からロケットごと落下するところは、古くはバロン、最近では300の崖落としの構図に使われています。メリエスさんの功績が、いかに偉大なものか、身にしみてひたぶるにいとおかしです。
未踏の地について、現地人ともめるというプロットは、その後のほとんどの探検物語の下敷きとなったようです。
それにしても、映画初期の作品として、後の世の人たちに、これほど楽しく美しい作品を、よく残してくれたものです。
アイアンマン2の、おとぼけライバル社長、サム・ロックウェル主演。
地球の環境がやばくなったので、採掘作業のため3年間月面に居座っていた担当社員。さっさと地球へ帰りたいと思っていた矢先に起きた事故で、目を覚ましたそのときから、不思議な運命が彼に降りかかります。
話相手である人工知能の声は、ケビン・スペーシーが演じています。
SF文学の巨匠ロバート・A・ハインラインの原作をジョージ・パルが映画化した初の長編作品。
コンテンツの販売元が豪語しているように、2001年宇宙の旅はこの映画が下敷きになっています。
宇宙イラストの第一人者チェスリー・ボーンステルが、天体関連芸術のテクニカルアドバイザーをしています。
以下に影響を与えたとおぼしき作品を羅列してみます。
次に2001年に与えた影響を羅列してみます。
それにしても、居住空間がでかい、フェイスプレートに遮光膜が入っていない、無線通信でやり取りするだけで、地上側のテレメータという概念は無い。ジョージ・パルの作品はみんなそうですが、ロケットが多段式ではないなど、現在ではオヤっと思わせられる場面も多々ありますが、これだけパクられまくりの状態であることこそ、制作者の誉れだといえましょう。
視覚的なインパクトとしまして、当時は、打ち上げは壮絶の加速度という強迫観念にも近いものがあったようです。他作品でも顔をゆがめてシートに埋まりこみながら発進時の加速度を繰り返し描いています。
面白いのはコックピットのシートが、制御卓の前の座席というよりも、寝泊りするベッドに近い状態に見えることです。
もうひとつ、お約束の無重力状態が出てきます。今見ると大笑いギャグとなりますが、グランドツアーで取り上げている作品では、実際に弾道飛行をしながら撮影したということです。実のところ、ワイヤーアクションに頼らず地上で実現するには、一番難しい特殊効果でしょう。
前に、ハタハタ堂さんと打ち合わせをしていたときに、チェスリー・ボーンステルの話になりました。
ファンタジー・SFイラストのネタについての話題だったのですが、私も当時その名は知らず、ハタハタ堂さんも分かってはいるのに、その場で浮かばないので、悩むこと30分、ググって答えが出てきました。ああすっきりした。今でもWikiに日本語で紹介されていないのが摩訶不思議なくらいの有名人です。マンハッタンをグランドゼロにした核攻撃のイラストが怖かったです。
グーグルで画像検索すると、いろいろと出てきます。| 地球最後の日もまとめて紹介しているサイト
ちなみに地球最後の日で人類が到達する新天地の書割を描いた大御所です。あのラストでの違和感と、大御所の名の間に、かなりなギャップを感じていましたが、詳しい解説がありました。